産業用太陽光発電」と「住宅用太陽光発電」の違いは?

太陽光発電システムは大きく分けて、「住宅用」と「産業用」に分かれます。 ■住宅用太陽光発電システム:発電量が10kW未満で国の補助金対象の太陽光発電システム ■産業用太陽光発電システム:発電量が10kW以上の太陽光発電システム  しかし、これはあくまで、国の補助金対象となる10kWを基準とした区分です。実際には発電量11kWも企業が取組んでいる1000kW以上のメガソーラーも同じ産業用太陽光発電システムと呼ばれていますが、産業用太陽光発電システムは発電量50kWを境として2つに分類されます。  これは、売電の関係で電力会社との系統連系が50kWを境として、50kW未満の太陽光発電システムは一般的な低圧電力として、50kW以上の太陽光発電システムは高圧電力として連系することになります。高圧連系では、高圧受電設備を設置しなければならないので、太陽光発電システムの導入費用コストが一気に上がります。

産業用と住宅用の太陽光発電の違い

1.補助金

 10kW未満の住宅用太陽光発電システムは、国、地方自治体などの補助金対象となっていますが、10kWを超える産業用太陽光発電システムは、補助金対象ではありません。

2.太陽光パネル

 一般的に住宅用太陽光パネルは、住宅の屋根にのせるので、設置方法や使用環境は各戸でそれほど差がありませんが、産業用太陽光パネルは、設置環境が千差万別。高層ビルの屋上で風が強い、海岸沿いなので塩害対策が必要と、一般的に住宅用より過酷な環境での使用となります。つまり、より高い強度が求められるので、コストは上がります。

3.パワーコンディショナー

 住宅用太陽光発電のパワーコンディショナは、通常2kW〜5kW用です。例えば、住宅用太陽光発電で8kWを考えるとしたら、2台のパワーコンディショナを連結させて利用します。  一方、産業用太陽光発電のパワーコンディショナーは10kW用が一般的です。40kWなら4台を連結させます。50kWを超える高圧電力扱いのものは、大容量のパワーコンディショナーが必要になり、とても高額です。一般家庭で売電目的で導入するにはメリットが薄いと言えます。  また、パワーコンディショナーは通常屋内に設置しますので、産業用のパワーコンディショナーでは大型化し、設置用の建屋を造るなどの必要も出てきます。ただし、一部のメーカーでは、屋外型のパワーコンディショナーも販売しているようです。

4.架台

 住宅用太陽光発電パネルの設置架台は、住宅の屋根の形状に合わせ、いくつかのパターンで生産され、キット化されているので、割安になっています。  一方、発電量10kW以上の産業用太陽光発電の場合、屋根に取付けることは少なく、架台は全て特注品となります。そのために住宅用太陽光発電の架台よりも、産業用太陽光発電の架台の方が割高です。

5.電力の売電

 余剰電力買取制度適用の住宅用太陽光発電システムは、発電した電力はまず自宅で優先して利用し、余った電力を電力会社に対して売電します。そこで売電だけを考えれば、昼間、太陽が出ている間はできるだけ電気を使わなければ、多くの売電が行えます(ただし、夜間使用する分は、電気料金を支払わなければなりません)。  一方、全量買取制度の産業用太陽光発電システムの場合は、発電した電力は全て電力会社に売電することができます。つまり、生活で使用する電力は、電力会社から購入することになるわけです。  また、住宅用太陽光発電は余剰電力の売電価格は、設置時の価格で10年間固定です。それに対し、産業用太陽光発電は、設置時価格で全量買取、20年間の固定です。一概には言えませんが、太陽光発電システムの普及に伴いシステムの導入費用も下がってくると思われるので、固定期間が長い方がお得と言えそうです。

6.施工方法

 住宅用太陽光発電の場合、家庭用電力(従量電灯契約)に系統連結させます。一方、前述のとおり50kW以上の産業用太陽光発電の場合、高圧電力で系統連結しなければならないので、受電設備のキュービクルを設置しなければならず、施工費が大きくかさみます。

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